基本情報 | |
ジャンル: | 青春、日常 |
著 者: | トネ・コーケン |
イラスト: | 博(ひろ) |
レーベル: | スニーカー文庫 |
ページ数: | 約250ページ |
概要
山梨県北杜市を舞台に、女子高生の小熊(こぐま)と愛車スーパーカブ50の日常を描く。
2017年5月に刊行され、2020年6月現在は6巻までが刊行されている。コミカライズもされており、さらにはスタジオKAIによってアニメ化が予定されている。
あらすじ
季節は秋。文化祭もある。小熊がスーパーカブに乗り始めてから最初の冬が来ようとしていた。小熊と礼子は冬に備えてカブに乗るための準備をしていく。
カブは好きだけど、ただカブに乗るだけのお人形になった覚えは無い。
本文より引用
私たちはカブを祀って拝んでいるわけじゃない。
まとめ
新キャラ恵庭 椎(えにわ しい)
本作3人目の名前のあるキャラクター恵庭 椎が登場する。
なにげに作中では初めてのフルネーム。小熊と礼子よりも小柄で140センチそこそこの身長。文化祭の準備をきっかけにして徐々に仲良くなっていく。
小熊と礼子
前作よりも仲良くなっているようで、一緒に行動することが増えている。
やり取りを読んでいると、長年連れ添ったパートナー同士のように感じられる。互いに気を使っている様子がなく微笑ましい。基本無口な小熊が行動で語る描写や、淡々と口にする言葉が楽しい。
ハンターカブ
冒頭から礼子がダメになってしまったMD90(郵便カブ)からCT110(ハンターカブ)に乗り換えている。
MD90(郵便カブ)
CT110(ハンターカブ)
MD90も山道を走れる仕様にしていたとはいえ、カブというくくりの中では一番のチョイスで、それでいて礼子っぽい選択。私も実際に走っているのを見たことがあるが、アップマフラーが映えていて、ワイルドな見た目とエンジン音がかっこいい。1巻の終わりに礼子も嘆いていたが、現在は残念ながら生産が終了している。
防寒がテーマ
バイク乗りにとって冬は天敵だ。そんな寒さや雪に対する対策がメインになる今作。
私にとってバイクだけが交通手段ではない。寒いし雪が積もることがある。という理由で冬は冬眠させている。
つまり防寒に対する興味があまりないのだ。ウールなどの素材の話や、ハンドカバーやウインドシールドといったもの便利や重要性がいまいち私にはわからない。
などの理由で残念ながら、椎を含んだ日常パートと後半の四分の一くらい以外は読んでいて退屈だった。
しかし、椎と相棒も加わって今後の展開が非常に楽しみである。
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