会場
2008年3月4日(火)
福島県 郡山文化センター(ホール公演)
メンバー
ギター:松本 孝弘
ヴォーカル:稲葉 浩志
キーボード:増田 隆宜
ドラムス:シェーン・ガラース
ベース:バリー・スパークス
セット
いたってシンプルで、背面の壁の中央には星型に「B’z 20」という文字が入ったロゴが貼ってある。あとはドラムやキーボードなどの演奏するための楽器やスピーカーが並んでいるだけでスクリーンもなし。
ちなみに私は2階席の真ん中あたりだった。
本編
<オープニング>
天候は雪がチラつく真冬。会場は福島県の郡山文化センター。
会場内にはいつも通り音楽が流れており、音楽が一瞬大きくなってからフェードアウトして正面が暗転する。増田さん、シェーンさん、バリーさんのサポートメンバーが登場してセッションが始まる。
そして稲葉さんと松本さんが登場し、シェーンさんが1曲目の「純情ACTION」のイントロをたたく。
<1.純情ACTION>
シェーンさんのリズミカルなドラムイントロから稲葉さんがオーディエンスに「ACTION!」を煽る。答えるオーディエンス。最高なスタートダッシュをキメて1曲目を駆け抜ける。
<2.黒い青春>
続いて流れるように次の曲。
「ボクが欲しいなら手をあげて」のところでオーディエンスが一斉に手を挙げる。「何人いるかな」の部分でで稲葉さんが見渡すようにオーディエンスを指を差す。もちろん最後は稲葉さんの絶品の高音ロングシャウトで締めくくる。
<B’zのLIVE-GYMにようこそ~>
背面の壁のロゴの近くに、地名がペタッと貼られて追加される。稲葉さんが地名を読み上げた後に
「B’zのLIVE-GYMにようこそ~」
とタイトルコール。歓声と同時に次の曲へ。
<3.パーフェクトライフ>
人間は努力し続けることが完璧な姿だ(私の勝手な解釈)。ということを軽快なリズムにのせて演奏する。
<4.ONE ON ONE>
続いてクールダウンするようにミドルテンポの曲へ。
<5.一心不乱>
歌詞と同じように、時折松本さんが思いっきりギターを掻き鳴らす。個人的に「がむしゃらに引きこもれ」はパワーワード。
<MC>
稲葉さんの「元気でしたか~」というあいさつから、94年の9th Blues以来約14年ぶりとなる郡山でのライヴという内容を主軸にMCが進む。
稲葉さん
「94年以来の郡山ですけども・・・あの時この会場にいた人?」
ところどころオーディエンスから手が挙がる。
稲葉さん
「(あの時いたよねというニュアンスで)あー、そうそう。」
笑いを誘う。
稲葉さん
「あの時ボクもこんなに髪が長くて・・・」
肩のまで長かったことを示して、歌舞伎の連獅子ように髪の毛を振り回すようなしぐさをする。
![歌舞伎](http://kirikablog.dip.jp/wp-content/uploads/2020/07/kabuki1-600x534.png)
稲葉さん
「その時はロン毛を振り回しながら歌っていましたが、今はさっぱりしています。」
<6.君の中で踊りたい>
まさかのセカンドシングル!? レアすぎる。今年はPleasureだからということの選曲なのだろう。サビでは時折稲葉さんが真ん中の台(たぶんスピーカー)からジャンプする姿が見受けられた。
<7.LADY-GO-ROUND>
続けてまさかのサードシングル・・・。正直どうかしているセットリスト(もちろんいい意味で)。今後この曲をライヴで聴ける日ははたして来るのだろうか?
<8.BE THERE>
怒涛の初期のシングル曲のラッシュ。もうどんな曲をやっても驚かない。CD音源と同じように左右から揺さぶるようにイントロが聴こえる。
<9.SNOW>
雪の降っている今日みたいな日にはぴったりな選曲。レアだ。稲葉さんのファルセット(裏声)が静かな会場にこだまする。
<10.Easy Come, Easy Go!>
まだまだ続く。サビではオーディエンスが挙げた手を左右に振る。
<11.わるいゆめ>
ここでアルバムの曲に戻る。個人的に大好きな曲。
<MC>
メンバーの郡山での思い出やライヴ前の行動を主軸にMCが進む。
増田さん
「てっちゃんなんで」
増田さんが実は鉄道ヲタクで、SL記念館に行ったことを話す。
<12.HOMETOWN BOY’S MARCH>
シェーンさんが横を向き、兵隊の音楽隊のような感じでリズミカルにドラムをたたく。この時ドラムセットの一部に布がかかっていたと思う。無邪気なドラムパフォーマンスから曲へ。
最後はオーディエンスを煽って合唱になる。
<13.光芒>
宝珠の一曲。センターで直立して歌う稲葉さんに最初は細い光があたっている。それが後半へ向かうにしたがって大きな光になっていく。
<14.トラベリメンのテーマ>
B’zではかなり異色で、コミカルでいてどこか不思議な曲を演奏。何故か演奏している松本さんがかわいく見える。
<15.ZERO>
増田さんのイントロからの安定の一曲。ライヴのラストに向けて狼煙を上げる。もちろん大サビ前のラップ部分は健在。
<16.GIMME YOUR LOVE>
続けて2003年以来演奏されるこの曲。松本さんのギターソロの音が面白い。
<17.Out Of Control>
さらに続けて驚愕の一曲。本当に聴けて良かった。イントロから稲葉さんの全力のロングシャウトが響く。
途中の「どうでもいいか」の後の「いやいやよくないな」を「いやいやよくないですよ」に歌詞を変えて、CD音源よりも協調気味に歌う。
サビの「OUT OF CONTRL」や「DON’T YOU LOVE ME?」の英詩部分はオーディエンスが歌う。
<18.FRICTION>
間髪入れずにたたみかける。疾走感と力強さを合わせ持ったメロディーにのって、心地のいい英詩が鼓膜を揺らす。
<19.SUPER LOVE SONG>
本編最後の曲にそのままなだれ込む。
最後は「HEY! HEY!」と稲葉さんが煽りコール&レスポンスでしめくくる。歓声の中、メンバーは一度ステージをあとにする。
ENCORE
<20.永遠の翼>
しっとりと演奏。
<21.BANZAI>
もちろんオーディエンスは三三七拍子からのBANZAI。間奏ではシェーンさんのドラムに合わせてメンバーとオーディエンスのコール&レスポンス。
最後はもちろん「せーの。おつかれ~」でしめる。
まとめ
アルバム曲を中心に、尖った曲をところどころにちりばめたセットリスト。流石はPleasureツアーを控えているだけある。スタジアムやアリーナ公演と違って派手な演出はないが、会場の音響がしっかりしているので迫力がすごい。
特に素晴らしいと感じた演奏をピックアップする。
SNOW
季節的にもぴったりな一曲。期間限定感が強くて満足度が高かった。
光芒
照明の演出が曲の内容と非常にマッチしていて魅せられた。素直に刺さる。
Out Of Control
本当に聴けてよかった。観れてよかった。今のB’zがやったらこうなるというのを思う存分に味わえた曲。もう一度録音しなおしてほしい。そして何度でも楽しみたい。
そしてまさかの「ultra soul」の未演奏。なかなか新鮮だ。
私自身ホール公演は初めてだった。毎回スタジアムで行う派手な演出も楽しみだったが、B’zはどんな会場でもやれるということを目の当たりにした。
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