会場
2002年8月24日
新潟スタジアムビッグスワン
メンバー
ギター:松本 孝弘
ヴォーカル:稲葉 浩志
キーボード:増田 隆宜
ドラムス:シェーン・ガラース
ベース:ビリー・シーン
セット
凹凸のない平たいステージに楽器が並んでおり、スクリーンはステージの左右に1つずつです。演奏スペースの後ろには「ロックマン」と呼ばれる、棒人間やピクトグラムの印象を受ける金属でできた5~6メートルはありそうな人形が11体並んでいます。特に個体差はありませんが電飾が施されており、曲に合わせて光ります。2002年は日韓ワールドカップの年なので、サッカーと同じ11体なんでしょうね。
セットとは関係ないですが、入場の際に今回のアルバムのジャケットと同じような色のホイッスルが配られました。
本編
<オープニング>
天候はくもり時々あめ。開演を待つ間も降ったりやんだりを繰り返しました。屋根が中途半端にしかないため、待つのもなかなかの労力です。
そんな中30分遅れくらいで周りの明かりが消えました。同時に歓声が轟き、スクリーンに宇宙空間らしいが映し出されました。2つの脈打つハートがあって、だんだんと惹かれ合っていってひとつになり、ツアーのタイトルロゴが映し出されるとさらなる歓声がこだましました。そしてB’zの2人が映し出されてから爆音で1曲目のイントロが演奏されてライヴの始まりを告げます。
<1.GO★FIGHT★WIN>
松本さんの印象的なギターイントロから稲葉さんが燻ったように静かに歌いすすめます。サビに向けて徐々に解放していき、サビで爆発させます。そして「GO!GO!~」の部分で拳を突き上げてオーディエンスを煽ります。
私は初めてのライヴでただただ圧倒されて放心状態でした。
<2.STAY GREEN>
間髪入れずに2曲目に突入し、さらにオーディエンスを魅了します。
私はこの曲の後半からやっと耳が慣れてきました。
<B’zのLIVE-GYMにようこそ>
「B’zの・・・」「B’zの・・・」「B’zの・・・」と次のセリフを忘れたような稲葉さん。すかさずサポートメンバーのビリー・シーンさんが耳打ち。「B’zのLIVE-GYMにようこそ~」で次の曲へ。
<3.ZERO>
このライヴで初のアルバム以外の曲です。イントロでは2人ともぐるぐる回ります。もちろん大サビの前の「人のすることに~」の歌詞カードに載っていないラップ部分もしっかり歌い上げ、大サビの後は松本さんのドリル演奏です。
事前情報で毎年必ずこの曲はやると一緒に行った友だちからきいていましたが、実際生できくと予想のはるか上をいってましたね。
<4.love me,I love you>
続けて90年代のヒット曲です。
「なんかあいつに期待過剰なんじゃないの」→Oh,well well darling
「そいつにべっとりなする癖ないかい」→Hey,watch your step darling
のレスポンスが楽しいです。
<5.Warp>
隠れた名曲をさわやかに演奏。
「雨の中待っててくれてありがとう。そんなみなさんの行いがいいせいか月が出ています。」とオーディエンスに話しかける稲葉さん。一同空を仰ぎますが、たぶん見えた人はいなかったと思います。「俺には見える」と言う稲葉さん。そのあと多少話した後に力強く「思いっきり楽しんでいってください。」という言葉とともに次の曲へ。
<6.太陽のKomachi Angel>
おなじみのラテン系でコール&レスポンスですね。
「あの娘は太陽のKomachi」→Angel
「やや乱れてYo! Say」→yeah,yeah!
「Push! Push!」→Push! Push!
最後には大量の水着(たぶんビキニ)が宙を舞うという演出が衝撃でした。ちなみになぜかこの曲はのちに発売されたDVDには未収録です。
<7.SURFIN’3000GTR>
さわやかなアッパーチューンです。大サビの前(汗にまみれ~の部分)で稲葉さんが合成映像でサーフィンしながら歌ってました。
<8.Blue Sunshine>
おもむろに稲葉さんがアコースティックギターを持ち出して始まりました。絶対に「Easy Come, Easy Go」だと思った人はいたはずです。
<9.恋歌(Tak solo)>
松本さんがギターにキスしたり、オーディエンスに投げキッスをしたりで笑いをさそったあとにしっとりと演奏。艶やかで和を感じる上品な演奏でした。演奏が終わると、「みなさんのところに行きたいと思います。」と言ってセンターステージへ歩いて移動する松本さん。道中白いガウンを羽織ったり、髪型を整えたりと、お茶目な松本さん。キャップを目深にかぶってスタッフに変装していた稲葉さんと合流です。
<10.恋心>
センターステージに移って向かい合う2人。向かい合わなきゃいけないといった内容のMCの後、アコースティックギターとヴォーカルだけで演奏されました。もちろん振り付けも健在です。
私が参加したときは、最初に少しTIMEのイントロを松本さんが演奏して、どよめきが起こりました。
<11.裸足の女神>
続けてセンターステージで2人での演奏。最後の「Na Na Na Na~」の部分はオーディエンスと合唱です。しっとりと力強く演奏してメインステージへ帰っていきます。
<12.DEVIL>
メインステージへ戻ってから全英語詞の曲。激しく妖艶に演奏。これからのクライマックスへ向けてのベースを整える一曲です。ステージに火花が散るような演出がありました。
2002年は日韓ワールドカップの年で、日韓のアーティストを集めたアルバムに収録されている曲です。後にベストアルバム「ULTRA Treasure」に収録されます。ちなみに私は音源より先にライヴでききました。
<13.Everlasting>
サポートキーボーディストの増田隆宜さんのにソロから曲へ。
バラードらしいバラードです。セットリストをみてもわかると思いますが、バラードらしいバラードはこの曲だけですね。
<14.FIREBALL>
サポートドラマーのシェーン・ガラースさんのソロが始まり、三三七拍子などでオーディエンスとコール&レスポンスします。ちなみに上半身裸です。そのまま曲へ。
ここからたたみかけるようにRock and Rollします。火の玉が吹き出す演出の中、時折シャウトも織り交ぜながら力強い演奏です。そして最後は「yeah」のロングシャウトです。
この曲ライヴできくまであまりピンとこない曲でしたが、大好きになりました。ライヴ化けしました。
<15.Liar! Liar!>
ここにきてセットのロックマンが動きます。ゆっくりと手足が動いて大の字になり、ちょうど手をつないだようなかたちになります。
演奏に関しては、ここまでくるととにかくすごいとしか言えないんですよ。
<16 さまよえる蒼い弾丸>
さらにたたみかけます。曲の前にスクリーンで映像が流れてから曲が始まり、疾走感のある演奏で駆け抜けます。
<17.ギリギリchop>
サポートベーシストのビリー・シーンさんのソロが始まります。ちなみにこのビリーさんはMr.BIGというバンドがこのころ解散しているという状況でした。この後みごと再結成されました。このベースソロ本当にみごとなんですよ。軽やかで心地よく、完全な素人でも魅了されてしまいました。これを生で観ることができて、きくことができて本当によかったです。
そんなベースソロからのこの曲。タオルを振り回すシャウトとギターソロの曲です。ギターソロと言ったらこの曲という人は多いと思います。
<18.ultra soul>
稲葉さんの叫び気味の「もう一曲いけるか?」にオーディエンスが声を張り上げて答えます。「ウルトラソウル」をオーディエンスに煽ってスタートします。最後の「ウルトラソウル」⇒「Hi!!(Hey!)」のコール&レスポンスはやはり複数回です。そして本編終了です。
ENCORE
軽いあいさつの後、
「だめだ、俺グリーンだ。だから頑張る。頑張るってダサいの?いやいやいや。頑張ることは美し。青い俺は美しい。グリーンな俺は美しい。グリーンな俺はビューティフル。グリーンな俺はビューティフルなんだ。」
と自分に言いきかせるように言う稲葉さん。そこから「グリーンな俺らは⇒ビーティフル。俺もお前もビューティフル。」といった具合にオーディエンスにコール&レスポンスでビューティフルの部分を煽ります。そしてMCをしめて曲へ。
<19.熱き鼓動の果て>
最初は力強くもゆっくりと、くすぶったように。サビにかけて徐々に加速していきます。いつのまにかステージ後方に垂れ幕があり、稲葉さんが引くとたくさんの人がいます。詳細はわかりませんが、何かに当たった人たちなのでしょう。
<20.juice>
最後の曲です。スクリーンにホイッスル準備の表示が出て、オーディエンス一同ホイッスルを準備します。稲葉さんの合図で一斉にホイッスルを吹きます。曲が始まり、パワフルに曲が演奏されていきました。曲の中盤で再びホイッスルの準備の指令です。稲葉さんがホイッスルで三三七拍子を吹くと、オーディエンスも後に続いて吹きます。続いて「Yea~h Yeah!」⇒「Yea~h Yeah!」とコール&レスポンスが始まり、しばらく続きます。松本さんのソロもはさみ、再び曲本編に戻ります。
演奏を終えて、最後に火薬の大きな爆発音が会場全体に炸裂します。
メンバー全員がステージ前方に出てきて、オーディエンスにあいさつした後に稲葉さんの
「せーのっ」
の掛け声とともに会場が一体となって
「おつかれ~」
という掛け声で締めくくられました。
途中、MCで稲葉さんが「月が見える」と言っていたのですが、帰るころには実際に月が出ていました。プチ奇跡です。



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